野球組と一緒に教室に帰るとすでに皆が昼食を食べていた。 午後からも動くことは間違いないので、軽い食事で済ませている。 俺もコンビニで買ったサンドイッチでさっさと昼食を済ませた。 昼食後、落ち着いた教室で中間報告が行われる。 「各スポーツの近況を報告せよ!!」 「サッカーは1回戦突破。先は長いね」 「バスケは楽勝で2回戦突破したぞ」 「や、野球は準決勝進出です。3−Fに勝利しました」 「バドミントンも準決勝進出したわ。3−Fはどこかにやられたみたい」 「卓球も準決勝。3−Fは藤木君達が駆逐したよ」 「バレーも準決勝進出しました」 「うむ、概ね順調だな。ヘルプが必要なところはあるか?」 「雄二はサッカーに来てほしいね」 「バスケはヘルプいらねぇと思うぞ」 「野球も何とかなりそうです」 「バドミントンは……微妙なところね。できれば藤木君に来てほしいかな……」 「卓球は問題ないと思うよ。3−Fもいないし」 「バレーは井上さんに来てもらいたいです」 「よし、俺はサッカーとバドミントン。春香はバレーと野球に行ってくれ」 「OK」 「バスケのほうが先に終わるはずだから終わったらサッカーに来てくれ」 「「了解」」 「じゃあ午後からも健闘を祈る!!」 「「「 おお!!! 」」」 こうして午後の競技がスタートした。 CASE1 サッカー <<雄二>> 「なんで俺キーパー? フォワードいきたいぞ」 「雄二がキーパーなら得点取られないし、我慢してよ」 「ちっ、仕方ねぇか……」 「じゃあ、午後からは攻撃的にいくよ!! 3−4−3でいこう」 守備三人が攻撃にまわされた。かなり攻撃的な布陣だ。 キックオフ!! CASE2 バスケ <<健吾>> 「あ゛〜。暇だぁ〜」 ぴょ〜ん ぴょ〜ん 「俺……何やってんだろ……」 あ……また決まった……。 ぴょ〜ん ぴょ〜ん 馬鹿みてぇ…… こっちにボールこねぇじゃん…… CASE3 野球 <<斉藤>> 2回戦以降、私は打たせて取る戦法を重んじていた。 無理しない……無理しない……。 これまでは順調だ。ほとんどのバッターを1球で片付けている。 ゲームの進みが早くなったな……。 攻撃の方も3点ほど取ってそれを死守する方針だ。 これで……終わりっと ズバァン!! 「ストラーイク!! バッターアウト! ゲームセット!!」 「「「 ありがとうございました〜!! 」」」 ―― 斉藤有香 野球 準決勝 VS 1−C戦 勝利 ―― CASE4 バドミントン <<結城>> 「ねっ?お願い!! どうせ負けてもいいんでしょ? こっちはさ、人命救助のためだしさ……」 「人命って……大げさな……」 「井上 春香って怖い人がいるのよぉ〜。知ってるでしょ?」 「い、井上先輩!? き、協力します!! あの人は命の恩人です!!」 「??そ、そう?じゃあ、よろしくね」 ……なんかあったのかな……? 「はい!! 任せてください!!」 その男子生徒はDRD作戦のときに春香が助けた男子生徒だった……。 ―― 結城さやか バドミントン 準決勝 VS 1−C戦 勝利 ―― CASE5 卓球 <<???>> 「こんなの勝てるわけねぇよ……」 「だよね……ヘルプは間に合いそうもないし……」 僕達の相手は卓球部のエースペアだ。3−Aにこんな伏兵がいたとは…… パカンッ 「いてっ」 スマッシュが決まり、ピンポン玉は俺の額にヒットした。 「2−0で3−Aの勝ち」 「「ありがとうございました〜」」 怒られないといいんだけど……。 ―― 卓球 準決勝 VS 3−A戦 敗退 ―― |