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 野球組と一緒に教室に帰るとすでに皆が昼食を食べていた。
 午後からも動くことは間違いないので、軽い食事で済ませている。
 俺もコンビニで買ったサンドイッチでさっさと昼食を済ませた。

第36話 B組の闘い6 <<雄二>>


 昼食後、落ち着いた教室で中間報告が行われる。
「各スポーツの近況を報告せよ!!」

「サッカーは1回戦突破。先は長いね」
「バスケは楽勝で2回戦突破したぞ」
「や、野球は準決勝進出です。3−Fに勝利しました」
「バドミントンも準決勝進出したわ。3−Fはどこかにやられたみたい」
「卓球も準決勝。3−Fは藤木君達が駆逐したよ」
「バレーも準決勝進出しました」

「うむ、概ね順調だな。ヘルプが必要なところはあるか?」

「雄二はサッカーに来てほしいね」
「バスケはヘルプいらねぇと思うぞ」
「野球も何とかなりそうです」
「バドミントンは……微妙なところね。できれば藤木君に来てほしいかな……」
「卓球は問題ないと思うよ。3−Fもいないし」
「バレーは井上さんに来てもらいたいです」

「よし、俺はサッカーとバドミントン。春香はバレーと野球に行ってくれ」
「OK」
「バスケのほうが先に終わるはずだから終わったらサッカーに来てくれ」
「「了解」」
「じゃあ午後からも健闘を祈る!!」

「「「 おお!!! 」」」
 こうして午後の競技がスタートした。

CASE1 サッカー <<雄二>>

「なんで俺キーパー? フォワードいきたいぞ」
「雄二がキーパーなら得点取られないし、我慢してよ」
「ちっ、仕方ねぇか……」
「じゃあ、午後からは攻撃的にいくよ!! 3−4−3でいこう」
 守備三人が攻撃にまわされた。かなり攻撃的な布陣だ。

キックオフ!!


CASE2 バスケ <<健吾>>

「あ゛〜。暇だぁ〜」

ぴょ〜ん
ぴょ〜ん

「俺……何やってんだろ……」
 あ……また決まった……。

ぴょ〜ん
ぴょ〜ん

 馬鹿みてぇ……
 こっちにボールこねぇじゃん……


CASE3 野球 <<斉藤>>

 2回戦以降、私は打たせて取る戦法を重んじていた。
 無理しない……無理しない……。
 これまでは順調だ。ほとんどのバッターを1球で片付けている。
 ゲームの進みが早くなったな……。
 攻撃の方も3点ほど取ってそれを死守する方針だ。
 これで……終わりっと

ズバァン!!
「ストラーイク!! バッターアウト! ゲームセット!!」

「「「 ありがとうございました〜!! 」」」


―― 斉藤有香 野球 準決勝 VS 1−C戦 勝利 ――


CASE4 バドミントン <<結城>>

「ねっ?お願い!! どうせ負けてもいいんでしょ?
こっちはさ、人命救助のためだしさ……」
「人命って……大げさな……」
「井上 春香って怖い人がいるのよぉ〜。知ってるでしょ?」
「い、井上先輩!? き、協力します!! あの人は命の恩人です!!」
「??そ、そう?じゃあ、よろしくね」
……なんかあったのかな……?
「はい!! 任せてください!!」

 その男子生徒はDRD作戦のときに春香が助けた男子生徒だった……。

―― 結城さやか バドミントン 準決勝 VS 1−C戦 勝利 ――


CASE5 卓球 <<???>>

「こんなの勝てるわけねぇよ……」
「だよね……ヘルプは間に合いそうもないし……」

 僕達の相手は卓球部のエースペアだ。3−Aにこんな伏兵がいたとは……

パカンッ
「いてっ」

 スマッシュが決まり、ピンポン玉は俺の額にヒットした。
「2−0で3−Aの勝ち」

「「ありがとうございました〜」」
 怒られないといいんだけど……。

―― 卓球 準決勝 VS 3−A戦 敗退 ――



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