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 俺と春香は会話をしながら順調に進んでいる。当然トップだ。
 もう世間話も飽きてきた感じがする。余裕ってのも面白くないもんだな……
 他の奴等……頑張ってるかなぁ……

第32話 B組の闘い2 <<雄二>>


CASE1 マラソン <<雄二>>

「えっと、《わかば》!!」
「《セブンスターカスタムライト》」
「《ホープメンソール》!!」
「《エコー》」

「何それ!? そんな銘柄あんの?」
「ある。本当に実在する」
「ん、じゃ〜《ピアニッシモ ワン》!!」
「それもう言った」
「……切り札!!《ルーシア》!!」
「《キャビンウルトラマイルド》」

「くっ!! 雄二、強すぎだよ〜」
「まだまだだな春香。修行が足りん」
「え〜い!!《マイルドセブンスペシャルライト》!!」
「《ケントウルトラメンソール》」



 俺達の後続はこんなこと言ってたらしい……
「なんで古今東西やってて俺達より早いんだよ!!」
「しかもなんでタバコの銘柄なんだよ!!」
 どうやら陸上部でマラソンに勝負をかけていた奴等のようだ。
 ご愁傷様……


CASE2 サッカー <<智樹>>

「この1点絶対に守り抜くよ!!」
「「「 おおっ!!! 」」」
 僕達ディフェンダーの使命だ。必ず守る!!
「ていっ!!」
 スライディングでボールを奪い取る。
「あがって!! カウンター!! 行くよ!!」
 僕は思いっきりボールを蹴り上げた。
 青木君にボールが渡る。サッカー部の彼なら取られる心配はない。
「行くぞ!! 田村!!」
「おう!!」
 田村君とのコンビプレーも急造コンビにしては上々だ。
「田村ぁ!!」
 田村君がスペースに走る。
 敵ディフェンダーは田村君をマークしにいった。
 そこで青木君はまっすぐドリブルしてシュートする。
 青木君得意の騙し討ちだ。
 ……パスするのに名前呼べば、バレバレだと思うけどなぁ……
 得点は2−0。時間ももうロスタイムだ。この勝負勝った!!
「全員守備!! 一切容赦するな!!」
 鉄壁の10−0−0。これで僕達の勝ちだ。

ピッピッピーーーーーーー!!

―― 谷口智樹 サッカー 第一回戦 VS 1−C戦 勝利 ――


CASE3 バスケットボール <<健吾>>

「なぁ、こんな楽勝でいいのかよ……」
「仕方ないって。お前以外全員バスケ部だし……」
 ただいまスコア134−8。
「俺、やることないんだけど……」
「ゴール下でハエたたきでも練習してろ」
 あ、また決まった。

ぴょ〜ん
ぴょ〜ん

 一人ゴール下でジャンプしてる俺って一体……

―― 高槻健吾 バスケ 第一回戦 VS 2−A戦 圧勝 ――

CASE4 野球 <<斉藤>>

 5回最終回得点3−5。
 いきなり初戦から3−Fとはね……でも、負けない!!
 藤木君のためにも!!!
「てぇい!!」

カァァン!!

 よし!! 手応えバッチリ!!
「ホームラン!!」
 私はダイヤモンドを悠々と一周しサヨナラで勝利を飾った。
「やったぁ!!」
「これで優勝はもらったも同然!!」

 やった!!
 藤木君……どこかで見ててくれないかな……。
 そしたらもっとやる気出るのに……。

―― 斉藤有香 野球 第一回戦 VS 3−F戦 苦戦しつつ勝利 ――


CASE5 バドミントン <<結城>>

「えいっ」
 へろへろのスマッシュが相手コートを襲う。
「う、うわぁ〜」
 相手の男子がわざとらしく空振りをする。
「アンタ真面目にやってんの!!?」
「す、すまん。意外に早かったんだ……」
 相手が仲間割れを起こす。
 あたしは相手の男子にウインク一つ。
 相手の男子はそれだけで笑顔になる。
 この勝負もいただきね……。

―― 結城さやか バドミントン 第三回戦 VS 1−B戦 余裕で勝利 ――


CASE1 マラソン <<雄二>>

「じゃあ、そろそろラストスパート行くか?」
「OK!! 3,2,1……GO!!」
 俺達は同時にダッシュする。残り500m!!

「「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」
ドドドドドドドドド!!!

 砂煙を上げて俺達は走り出した。
 ゴールテープが見えてくる。
 よし、もらった!!!
「グリコ〜!!」
 春香が一足先にグリコの例のポーズでゴールを決める。
 俺もそれに続く、グリコのポーズなんかやらなかったが……
「いえ〜い!!」

パシンッ

 俺達はハイタッチで優勝を喜んだ。

―― 藤木雄二&井上春香 マラソン ワンツーフィニッシュ 15ポイント獲得 ――

 俺達の戦いはまだまだ続く……これから俺と春香はヘルプに向かう。ルール上問題はない。
 次は何をしようか……。



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